何が何だか分からず参加した体験が、やがて財産になっていく。

何が何だか分からず参加した体験が、やがて財産になっていく。

暑さに負けて更新しておりませんでした。
本日旧山崎家住宅では地元邑南町の羽須美中学校の生徒さんによる茅葺体験が行われました。
羽須美中学校の皆さんは6月に学校にて事前学習という事で日貫公民館長さんや職人さん達から旧山崎家住宅がどんな建物なのか、どんな歴史があるのかを学習していました。
そして今回は実際に茅葺体験や紐を結ぶ体験をしてみようという事で体験をしました。
かなり厚い中での体験でどうなるかと思いましたが、無事に体験することが出来ました。
それではその一部始終を写真でご紹介していこうと思います。
まずは茅葺体験前の近況です。
どんどん葺かれて茅葺独特の厚みが出てきました。
2018-07-17 (2) (1024x683) 2018-07-17 (3) (1024x683) 2018-07-17 (10) (1024x683)ここから散髪されていきますが、この厚みが基本になっていきます。

まずは館長さんや現場監督の小泉常務から挨拶と諸注意。生徒さん達からもご挨拶。
2018-07-17 (25) (1024x683)そしてまずは上に上がって茅葺をする班と紐を縛る練習をする班に分かれます。
上に行く班のヘルメットと作業手袋を装着。
2018-07-17 (32) (1024x683)そして順番に一人ずつ材料を持ってあがります。
※もちろん安全に十分配慮されたステージ上です。
2018-07-17 (34) (1024x683)その間に下にいる班の生徒さん達は早速紐の結び方を習います。
2018-07-17 (43) (1024x683)「ここをこうやって、こうして輪っかを作って、人差し指のところを・・・・・」と茅葺職人の森原さんからレクチャーを受け、真剣なまなざしで学びますが・・・。
「んーーーーー!!!!わーかーらーんーーー!!!」と今にも声が聞こえてきそうな状態に。(笑)
「とりあえずまずはやってみましょう!」と森原さん。
2018-07-17 (45) (1024x683)「え、え、、、、ん??え、輪っか・・・、ん?・・・・・わーかーらーんーーーー!!!!」
ってことで丁寧に一人ひとり結び方を教えてもらいました。
2018-07-17 (50) (1024x683)職人さん曰くこの結び方を習得するのにだいたい1週間は掛るそうです。もちろん何種類かあり、またそれをものの10分そこらで覚えるなんて難しい話ですよね。ということだそうです。(笑)
でも生徒さん一生懸命でした!
一方その頃ステージ上では・・・。
2018-07-17 (56) (1024x683)茅葺体験をしていました。
職人さんから詳しく今どの段階で・・・と説明をうけます。
2018-07-17 (67) (1024x683)そして葺いていきます。
2018-07-17 (80) (1024x683)2018-07-17 (104) (1024x683)中には自分の倍以上あるような長い茅を葺く子も。
2018-07-17 (96) (1024x683)012 (1024x768)表情は真剣そのものです。
ステージ上が「怖い~」と言いながらも暑い中よく頑張ってくれていました。
そして2班全員が茅葺体験、紐結び方を体験しました。終了後は中も見学して無事に体験会が終わりました。

最後の生徒さんのあいさつでも言っていましたが、今日体験した事は本当に貴重な体験なんです。
やりたいと言ってもなかなかする機会もなければ触れる事も少ない事なんですね。
実際に工事を請け負っている私たち石見工業もこの規模の茅葺工事は初めてなんです。
それくらい貴重な事です。
でも私たちの仕事のスゴイ所はこのたった一度の貴重な体験が「形として残っていく事」なんですね。
皆さんがしたのは全体の工事のたった1%だったかもしれません。でも紛れもなく皆さんが携わった工事の1%なんです。
「ぼく、わたしが葺いた茅葺屋根だ!」と言い切れることなんです。
是非そのことを忘れないでほしいと思います。
暑い中大変だったかと思いますが、皆さんが訳も分からず体験した事が何年か経ったときにものすごい事を経験させてくれたんだなぁと実感するその時、この経験はきっと大きな財産になることと思います。
またそう思った時でもずっと残り続けてくれる旧山崎家住宅。
きっと素敵な経験になることでしょう。

と、こんなくさい感じの締めになりましたが、また是非工事の見学に来てください。本日はありがとうございました。

家のことならお気軽にお問い合わせください
TEL 0855-95-0220
受付時間/平日8:00~17:00
クリックするとメールフォームがひらきます