日貫っ子。
邑南町日貫にある邑南町の誇る旧山崎住宅。地元の人は親しんでこの家の屋号である隅屋の名を懐かしんで「隅屋さん」と呼ばれています。
地元に愛され大切にされてきた建物。この地域の宝です。
ブログで毎週のように進捗状況をお伝えしてましたが日貫っ子こと日貫小学校の生徒さんが茅葺屋根の完成を見に来てくれました。
地元ケーブルテレビでは現在「日貫一周ノルディックウォーキング」の様子が放映されています。
そこで日貫っ子達が日貫の魅力をたくさん伝えている様子が伝えられていて、本当地元への関心や郷土愛がすごい子供達だなぁと感心させられています。
その日貫っこ達から「完成した茅葺屋根を見せてください!」とお願いがあったので日貫っ子達のお願いであれば断りきれないぁという事で完成見学会を行いました。地元の良さを伝える小さなメッセンジャー達が更に隅屋さんに愛着を持って後世に伝えてもらうもらうためにはどんなことでも惜しみませんよ!
初めて見る出来立てほやほやの茅葺屋根。
「すごーい!」
「なんか赤いのがあるー!」
「どれくらいの厚みがあるんですかー?」
「木だと思ったら杉皮の下は茅なんですねー!」
「これはなんですかー!?」
と、もはやちょっとした完成検査のような大人も驚くようなシャープな目線で感想をたくさん言ってくれました。
たくさんの質問の後は自分たちが葺いた茅はどのあたりかなど見たりして、とても楽しそうな時間を過ごしてくれました。
無事に小さな検査員さん達に合格が頂けたのではないでしょうか。
大人もほっと一安心です。(笑)
茅葺体験やこの機会を通して地元への愛着や地元をもっと知って貰うという事を目的にしていますが、その他に建築にも興味を持って貰えたらとこのブログ側の大人たちは思っています。
なのである子に「将来何になりたい〜?」って聞いてみました。
するとその子は「消防士!か、家建てる人」と答えてくれました。100点満点な答えで嬉しかったです!
消防士もとても大切で誇りある仕事です。が将来は是非後者を選んで頂きたいと思います。
最後に児童の皆さんから感想を言って頂きました。
・厚みが70㎝もあるのに驚いた。
・段のある屋根は珍しいという事でとても誇りに思った。
・棟の所に木が置いてあるのかと思って見たら木の中が茅だったので驚いた。
・人の手で整えられているのがすごいと思った。
・ぼろぼろの屋根がきれいになったのが驚いた。
・草が生えたりコケがあった屋根がきれいになった兜掛けの屋根がきれいだった。
・きれいな屋根で驚いた。
などなど。。。
多くの日貫っ子達が「ぼろぼろだった屋根が・・・・」という感想を言っていました。(笑)
でもそれも驚きました。日貫っ子達は本当にずっと隅屋さんを見てたんだなぁと改めて感じました。
さすが日貫っ子です。
これからはきれいになった隅屋さんを自信を持って「ぼくたちわたしたちが直した隅屋さんです!」って言ってください!
着工前の隅屋さん
なんだかブログの記事というよりは日貫っ子達への感想になってしまいましたが、そんな色々な大切な気持ちを思い出させてくれました。
石見工業としてもとても大切にされている隅屋さんに関わることが出来て本当に良かったなと思っています。
工事は残り一カ月。最後までしっかりとやり遂げていきたいと思います。
「大人たち、がんばりまーす!!!」